• レポート

医療従事者向け「コンフリクトとナラティヴ」を開講いたしました

2017年4月29日(土)、医療従事者の方を対象に
「コンフリクトとナラティヴ~コンフリクト・マネジメント入門」セミナーを開講いたしました。

医療従事者のみなさまからは、
「専門職間でのコンフリクトについて深く考えたい」
「患者さんや他職種間のコンフリクト場面に対応したい」
「職場での人間関係に悩んでいる」
「中西先生の講義を聞きたい」
という希望やお悩みを耳にする機会がありました。

そこで、今回は、医療メディエーションのプログラム開発者である中西淑美講師による新規セミナーとして、コンフリクト・マネジメント入門を開講することにいたしました。

日常的に発生するコンフリクトに対応するためには、個々の価値観・背景に基づく認知フレームや、意味づけられたナラティヴの語りが重要です。講義前半では、自身の紛争スタイルや認知フレームについて知ることの重要性、学術的なインストラクション等、講義を中心として展開していきました。そこでは、「コンフリクトとは何か」ということなど、基本から丁寧に説明があり、受講生のみなさんも深く納得したようでした。

講義後半は、レクチャー中心の前半とは一転し、身体を使ったワークを数種類行いました。「動きやすい服装でお越しください」と事前にお願いしておいたようにみなさんにはブルーシートの上で靴を脱ぎ、いろいろと動き回っていただきました。
全員の笑い声と、途中で入る中西講師の解説に対して思わず出てしまう「なるほど~」という声などで、会場は大盛り上がりとなりました。身体ゲームを行う中で、寄り添うとはどういうことなのか、非言語と言語について、そしてそこで発生するコンフリクトについて、まさに体感する時間となったようです。

私たちの日常生活には、矛盾や意見の対立が多く存在します。
中西講師からは、それらを悪ではなく、状況が好転するためのチャンスと見なしたり新たな視点を獲得する機会を与えるものととらえたりできるのだという示唆も与えられました。そして、「対話推進」とは問題の枠組みを変え、当事者にも成長を促す技法であることが理解されたのではないかと思います。

受講生のみなさま、大変お疲れさまでした。

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