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早稲田大学アカデミックソリューションでは、看護師や医師、事務職の方など医療従事者のためのセミナーを実施しています。 「医療メディエーター養成講座」(日本医療メディエーター協会認定プログラム)では、医療現場で起こるトラブルを未然に防止するため、また、起きてしまった問題に協働的かつしなやかに対応して解決していくためのマインドや実践スキルを学ぶことができます。
学術的な知見に裏打ちされつつも実践に役立つ学びの場を通じて、医療界の今後の発展の礎となるような新しい視点や気づきを提供します。

医療メディエーター養成講座

本講座は、医療コンフリクト・マネジメントの理論に基づき、患者側と医療者側の対話を促進することを通して、認知の変容を促し、納得のいく創造的な関係再構築を支援する役割(=医療メディエーター)を養成するためのトレーニングプログラムです。「導入・基礎編」と4時間のフォローアップ(事務職のみ)を受講することで厚生労働省「患者サポート体制充実加算」のための医療対話推進者研修基準を満たす、診療報酬の申請が可能となります。

導入・基礎編

看護師、医師など医療機関の現職員(事務職も含む)の方

事前オンデマンド講義(導入編)と2日間の対面講義(基礎編)で構成されています。
対面講義では、医療メディエーション概念の具体的展開について、体験学習としてロールプレイも行います。

補講編差分(4時間)

医療メディエーター養成講座【基礎編】修了者のうち、「患者サポート体制充実加算」申請要件充足を希望される【事務職】の方

医療対話推進者の業務指針及び養成のための研修プログラム作成指針(平成25年1月10日付医政総発0110第2号厚生労働省医政局総務課長通知)に準拠して、【基礎編】を補完する内容について、講義やロールプレイを行います。

医療コンフリクト・マネジメントとは
医療コンフリクト・マネジメントとは、医療事故という不幸な出来事をめぐって患者側、医療者側双方に生じた感情的混乱や不信、生活環境の変化など様々な問題を、訴訟のように敵対的・限定的にではなく、対話を通して協働的かつ柔軟に解決していこうとする考え方です。訴訟が過去の医療行為をめぐって回顧的に責任認定するのと対照的に、将来志向的により良い方向を創造的に模索し、事故にかかわった患者側と医療者側双方に、事故体験の自律的克服への手がかりを提供しようとするものです。

ただし、対話といっても単なるカウンセリング手法やコミュニケーション技法だけで解決するほど、医療紛争は単純ではありません。患者側・医療側の錯綜した紛争についての認知や感情、事実を冷静に分析し、そこから解決へ至るパスを見いだし、その方向へ向けてナビゲートしていく、そのような技法が必要となります。この紛争マッピングという分析手法を中心に、ロールプレイを用いてトレーニングを実施していきます。
  • 医療メディエーター養成講座は、日本医療メディエーター協会の認証プログラムとして、日本医療メディエーター協会と早稲田大学アカデミックソリューションが共催しています。
    医療機能評価機構の医療対話推進者養成プログラム(和田仁孝・中西淑美開発)と同一のプログラムです。
  • 日本医療メディエーター協会が院内医療メディエーターとして認定する対象は、医療機関内でメディエーションを実践する医療機関職員(医療有資格者に限定しない)です。 院外の第三者が医療メディエーターとして活動する場合、弁護士以外の者が紛争処理業務を含む法律業務に携わることを禁じた弁護士法に抵触する恐れがあります。この点に配慮し、医療メディエーター養成のための研修において、対象を医療機関職員に限定しています。

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