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「臨床倫理とメディエーション」”を開講いたしました

2019年1月26日(土)~27日(日)に、
“医療メディエーター養成講座 基礎編修了者のための特別講座
「臨床倫理とメディエーション」”を開講いたしました。

医療現場では、日常の診療や病棟での看護において、週末期医療・インフォームドコンセント・医療安全などにかかわる、様々な場面に直面します。こんな時にどのように対応したらよいのか迷うこともあるのではないでしょうか。当研修では、医療メディエーションの概念を使ってどう対応するのか、グループ討論を通して学びました。

例えば、重篤な患者が5人入院している病院で、治療薬が2人分しない状況だったら、皆さまはどうしますか。24名の受講生の皆さまには、3つのグループに分かれて「倫理委員会」を開催していただきました。
同じような状況で病と闘っている患者から2名を選ぶことはとてもできない、と思うかもしれません。しかし、選ばないといけない状況では、どのように対応するでしょうか。
年齢、性別、家族構成など、いくつかの情報がある中で、まず受講生の皆さまそれぞれ選んでいただき、自分自身の判断基準を考えていただきました。
意見交換の際、どうしてもコンサルテーションや強い意見に引っ張られてしまいますが、倫理委員会では、相手の意見を否定するのではなく、どう思っているのか、お互いの意見を聴くことが大切です。コンサルテーションの場合は多数決になり、時には納得できないこともあるかもしれません。この場合、多数決ではなく、倫理委員会のメンバー全員で合意形成できれば良いのです。
臨床倫理を考えるとき、判断基準は一人ひとり異なりますが、「みんなで決めた」という合意形成と事実をしっかり確認することがとても重要です。

メディエーションに正解も不正解もありません。受講生の皆さまが疲弊せず、更に活躍されることを期待しています。日々の業務がお忙しいとは思いますが、勉強を継続していただくことがとても大切です。またのご受講を是非お待ちしております。2日間お疲れ様でした!

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