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基礎編修了者のための特別講座「事例検討・セルフメディエーション」を開講しました

2017年9月3日(日)、医療従事者の方を対象に、
「基礎編修了者のための特別講座「事例検討・セルフメディエーション編」を開講いたしました。

セルフメディエーションは、医療メディエーションの型の
一つであり、メディエーターが当事者の片方と一対一で向き合い、
対話を進めることで、メディエーションの効果をさらに促進させようと
するものです。

今回、医療メディエーションプログラム開発者である中西淑美講師を
迎えてセミナーを開講いたしました。

セルフメディエーションは、メディエーター本人が紛争当事者でない
場合(間接当事者)と、紛争当事者である場合(直接当事者)に
大きく分かれます。

間接当事者としてセルフメディエーションを行う際は、当事者双方間の
コミュニケーションが主体のメディエーションとは違って、対話が
促進されにくかったり、当事者片方の感情的な言動の矛先がメディエーターに
向いたりするため、メディエーターが当事者の主張に拠りすぎて
中立性が担保しにくい、といった難しさを克服する必要があります。

また直接当事者としてセルフメディエーションを行う場合は、
間接当事者としてのセルフメディエーションの難しさに加え、
メディエーターとして紛争当事者である自分を俯瞰しながら、
相手当事者と相対することが必要となるため、さらに高度なメタ認知能力が
要求されます。

今回のセミナーでは、こうしたセルフメディエーションを学んでいくうえでの前提や、
実践していくうえでの手順、留意点などを紹介したうえで、
事前課題で取り組んでいただいた「受講者ご自身のコンフリクトの経験」
を事例に、演習を行いました。

セルフメディエーションのスキルを高めるためには、まず最初に
メディエーションの三極構造を意識してメディエーションを実践し、
経験を積むことが大切です。
もしそのような事例がなければ、院内外会議等のコミュニケーションの場において、
意識しながら実践することが、十分トレーニングの場として代替可能、
とのことでしたので、さっそく実践されていることと期待しています。

1日間という限られた時間ではありましたが、多くの学びがあったのでは
ないでしょうか。

受講者の皆さま、大変お疲れ様でした!

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