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『「医療版失敗学」のすすめ』セミナーを開催しました

2012年12月16日『「医療版失敗学」のすすめ~インシデントから学び、真の医療安全にトライする~』
と題して、東京大学の濱口哲也先生によるセミナーを開催しました。

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前半は、「日本1億3千万人総マニュアル化時代」に対する問題提起から始まり、起こってしまった
失敗の本質を見極めて次の失敗を未然に防止するプロセスや、管理の落とし穴など、産業界の事例を
用いながら失敗学のエッセンスをご紹介。

後半は、失敗学の基本的な考え方を医療業界に応用し、失敗の未然防止につなげるインシデント
レポートの書き方やフォーマットの工夫、医療安全管理者がヒアリングや分析を行う際の注意点など、
医療従事者の実務に則した事例を用いて分かりやすく解説しました。

講義は濱口先生のユーモアを交えながらテンポ良く進み、あっという間に7時間のセミナーが終了。
受講者のみなさまは真剣に話を聞きながらも笑いが絶えず、「分かりやすい」「面白い」との声を
たくさんいただきました。

≪受講後アンケートより≫

・面白くて印象に残る講義で、楽しく笑うことができました。
先生のキャラクターがチャーミングだと思いました。(医療安全管理室副室長・看護師)

・内容が濃いのに時間が経つのが早い。スピード感があってよい。(看護師)

・今年から安全室の勤務となり、毎日処理するレポートをどう活用したらいいのか迷いがあった。
事例紹介では「あるある」とうなずけることが多かった。(医療安全管理対策室・専従看護師)

・インシデントや事故が減らず、インシデント報告が役立っていないと感じていた。
講義を聞いて原因分析の新しい視点が理解できた。(医療安全推進室・病院特命教授)

・医療安全管理部専従なのでレポートを有効活用したかった。スタッフにはマニュアル人間
ばかりいる。マニュアルは何のためにあるのか伝えたい。(医療安全管理部・看護師長)

・日々の忙しさに紛れて追及することがおろそかになっていた。
「仮説を立てて話を聞く、現場の状況を検証する」明日から実行したい。(看護師)

・先生の熱意と豊富な知識に感動した。シリーズで受けていきたい。(匿名)

・ただの集計としてのヒヤリハットではなく、未然防止に役立てることが必要という意識が大切
だと思った。それができるようなしくみ作りを工夫していきたい。(医師)

・医療者以外の講師の話を聞きたかったので、違った視点で聞けて新鮮。学びが多かった。
ポイントを絞って繰り返し説明されるのでわかりやすかった。(看護師長)

・雑誌連載で「医療版失敗学」を知り、講義を楽しみにしていた。非常に面白くあっという間に
1日が過ぎた。まずは部門内から考え方を浸透させていきたい。(薬剤師)

・自分の部署の報告書をどのように分析したらよいか見えてきた。(匿名)

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★2014年度の『医療版失敗学」のすすめ』セミナーの開催スケジュールは以下のとおりです。
ご興味のある方はぜひご参加ください!

■「医療版失敗学」のすすめ~インシデントから学び、真の医療安全にトライする~

《日時》
  2014年5月31日(土)10:00~18:00 受付中
  2014年8月31日(日)10:00~18:00 受付中
  2014年11月8日(土)10:00~18:00 予定
《講師》 濱口哲也(東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻特任教授)
《受講料》 21,000円(1日間・税込)

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