2004年から実施された認証評価制度は、「大学の教育研究活動等の状況について、様々な第三者評価機関のうち国の認証を受けた機関（認証評価機関）が、自ら定める評価の基準に基づき大学を定期的に評価し、その基準を満たすものかどうかについて社会に向けて明らかにすることにより、社会による評価を受けるとともに、評価結果を踏まえて大学が自ら改善を図ることを促す」制度として導入されました。7年周期で実施される認証評価制度は、2025年度から第4期を迎えようとしていますが、今日に至るまで高等教育政策と連動し、種々の改革がなされてきました。

特に、認証評価基準の中に、３ポリシー（ディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシー）に関することや教育研究活動等の改善を継続的に行う仕組み（内部質保証）に関することなどが追加されたことは、大学教育のあり方を抜本的に見直す契機となりました。

本セミナーでは、そもそも認証評価制度はどのような文脈で導入され、どのような制度なのか、現行の認証評価で重視されている内部質保証とはいかなるものか、などを海外の事例を取り入れながら解説するとともに、認証評価制度の課題や、現在、各認証評価機関において検討が進められている第４期認証評価の方向性にも触れたいと思います。

さらに、本セミナー参加者の所属大学における内部質保証の概要、課題、改革方向などについて議論を行い、内部質保証について理解を深めていきます。