- ヒューマンスキル
- 2024/11/12
- オンライン
障害のある学生への合理的配慮と修学支援
2024年4月より改正障害者差別解消法が施行され、私立大学等を含め合理的配慮の提供が義務化されます。文部科学省では2023年度に「障害のある学生の修学支援に関する検討会」を開催し、障害学生支援に関する方向性を示しています。近年、障害のある学生からの合理的配慮の申請は多岐にわたっており、対面授業をオンラインで受講したい、といった申請など近年の高等教育ならではの検討課題もあります。これらの課題には、個人レベルではなく組織レベルでの対応が不可欠であり、全教職員において正しい知識を学び、適切に対応することが求められます。
このセミナーでは、はじめて学ぶ方も含めて幅広い教職員を対象にします。まず、高等教育機関における障害学生支援の現状を踏まえて、改正障害者差別解消法により大学等に求められることについて最新の動向を踏まえてお伝えします。また、合理的配慮の基本的な考え方や検討プロセスについて仮想事例を交えて紹介します。
後半では、比較的、在籍人数の多い発達障害を例にして、具体的な対応事例や支援技術を紹介し、筑波大学で制作する発達障害のある学生を想定した仮想事例動画を用いて、参加者同士で学生のみたてや対応方法の検討も行います。これにより、個別具体的な学生像を共有した上で各学校における現状や対応状況なども共有する機会になればと考えております。
また、事前にいただいたご質問にも可能な限り、回答をいたします。
概要
- プログラム
予定(変更の可能性があります)
0.イントロダクション
・講師紹介
・筑波大学の障害学生支援体制
1.障害者差別解消法と合理的配慮
・高等教育機関における障害学生支援の現状
・改正障害者差別解消法により大学等に求められること
・合理的配慮とは何か
・「障害のある学生の修学支援に関する検討会」第三次まとめを踏まえた最新の動向
2.仮想事例を用いた合理的配慮の検討
・仮想事例を用いて、グループワーク形式で合理的配慮の申請への対応を検討します。
・各学校での対応状況の情報交換も行います。
3.発達障害の診断や傾向のある学生への対応
・発達障害とは何か
・高等教育機関に在籍する発達障害学生の現状
・学生の支援ニーズに応じた支援技術
4.仮想事例動画を用いた学生対応の実践的検討
・障害のある学生を想定した仮想事例動画を用いて、グループワーク形式で、どのように学生の状況を見立て、対応するのかを検討します。
・各学校での対応状況の情報交換も行います。
- 対象のめやす
新入職員~管理職職員
- 日時
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2024/11/12(火)13:00~17:00
※申込受付期間 2024年2月1日(木)~2024年10月29日(火)17:00 締切
- 開催方法
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オンライン開催
※本セミナーは、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。お申込みいただいた方には、セミナー開催の約1週間前に、当日参加用のURLをお送りいたします。
※カメラ・マイク機能付きのPCをインターネットに接続してご参加いただける環境が必要です。
- 受講料
【個人単位でお申込みの場合】14,300円(税込/一人あたり)
【大学(法人)単位で一括お申し込みの場合】申込タイプにより異なります。詳細はこちらをご確認ください。
- 定員
50名
- 講師
- 佐々木 銀河(ささき ぎんが)
- 筑波大学人間系准教授
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- プロフィール
- 博士(障害科学)。公認心理師、臨床発達心理士。大学の障害学生支援について研究をしている。また、筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局の業務推進マネージャーとして、筑波大学の障害学生支援に関するマネジメント業務に携わっている。令和4年度科学技術分野における文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)受賞。
主な著書:「ヒトはそれを『発達障害』と名づけました」(金子書房:編・解説)、「よくわかる!大学における障害学生支援〜こんなときどうする?〜」(ジアース教育新社:分担執筆)、「合理的配慮ハンドブック:障害のある学生を支援する教職員のために」(ジアース教育新社:分担執筆)