• ヒューマンスキル
  • 2025/07/14
  • オンライン

大学組織の特徴を踏まえたハラスメント対応の実践

―これまでの対応からもう1歩踏み出すために―

大学を取り巻くハラスメントは、リーフレットや研修といった既存の対策だけでは防止が難しいという声をよく耳にします。定型的な「してはいけない」だけの内容では教職員に伝わりにくいため、それぞれの大学にあった啓発活動を企画していかなければなりません。また、事案が発生した場合、多くの大学では、教職員が本来業務を抱えながら事案解決のための業務も担うことから、その負担が大きいことも課題となっています。だからといって、ハラスメントが発生してしまう環境や事案解決を放置してよいわけではなく、大学のハラスメントは何より迅速な対応が必要です。

自大学におけるハラスメントの防止や事案解決を複雑にしている背景を理解し、より効果的な防止策を実行するためには、そもそも個人の課題と組織の課題を分けて考える必要があります。また、ケースによっては弁護士や医療機関など学外の専門家との連携も不可欠です。加えて、大学組織ならではの特徴も加味しなければなりません。

ハラスメント対応は大学業務の中で、いわゆる「守り」の業務の1つと言えますが、その難易度の高さや影響度合いの大きさを踏まえると、大学組織の中核を担う職員にとって、ハラスメント対応スキルは今後必須のものと言えるでしょう。

以上のことを念頭に、この研修では、大学組織の特徴を踏まえたハラスメント対応の実践に必要な技術や心構えをお伝えします。より実践的な対応方法を身につけ、これまでの対応からもう1歩踏み出すためのきっかけとします。

概要

プログラム

予定(変更の可能性があります)
0.イントロダクション
 ・講師自己紹介
 ・アイスブレイク

1.大学を取り巻くハラスメント対応の現在地
 ・大学でハラスメントが問題となる背景
 ・組織と個人の課題
 ・最近の傾向

2.ハラスメントの防止
 ・教育研究の場面
 ・大学運営の場面
 ・職員は教育研究の場面でどのように関与できるか

3.ハラスメントの相談対応
 ・相談対応の一般的な流れ
 ・面接の手法
 ・ケーススタディ

4.ハラスメント申立以外の調整
 ・調整の留意点
 ・対話の手法
 ・ケーススタディ

5.まとめ
 ・ハラスメント対策を企画する

対象のめやす

ハラスメントの相談対応の役割を担っている大学職員、ハラスメント対応スキルを身につけたい管理・監督職

日時

2025/07/14(月)13:00~17:00

※申込受付期間 2025年2月3日(月)~2025年6月30日(月)17:00 締切

開催方法

オンライン開催

※本セミナーは、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。お申込みいただいた方には、セミナー開催の約1週間前に、当日参加用のURLをお送りいたします。
※カメラ・マイク機能付きのPCをインターネットに接続してご参加いただける環境が必要です。

受講料

【個人単位でお申込みの場合】14,300円(税込/一人あたり)

【大学(法人)単位で一括お申し込みの場合】申込タイプにより異なります。詳細はこちらをご確認ください。

定員

50名

講師
Photo
  • 宮林 常崇(みやばやし つねたか)
  • 東京都公立大学法人東京都立大学 理系管理課長(学務課長兼務)
  • プロフィール
    民間企業を経て、公立大学法人首都大学東京(現 東京都公立大学法人)へ入職。首都大学東京(現 東京都立大学)にて計画・評価業務や教育企画等に従事した後、文部科学省高等教育局へ出向。その後大学へ戻り、URA室長、企画広報課長、東京都立産業技術大学院大学管理課長等を経て、2023年4月から現職。公立大学協会事務局参与、愛媛大学教育企画室プロジェクトフェロー、名古屋大学高等教育研究センター「質保証を担う中核教職員能力開発拠点」運営委員会委員・教務系SD研究会・大学教務実践研究会事務局長、文部科学省「大学におけるハラスメント防止等の推進に向けた普及啓発に関する調査研究」有識者会議委員。著書に『大学業務の実践方法』(共編著)、『大学の教務Q&A第2版(共編著)』、『大学教育の国際化』(共編著)、『大学の組織と運営』(分担執筆)などがある。
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