- コンセプチュアルスキル
- 2025/09/25
- オンライン
自校情報の蓄積と活用
―自校の文脈に即した情報の蓄積・解釈と未来の創造にむけて―
本セミナーでは、経営・業務の前提としておさえておくべき現状を把握し、さらにそこから積極的な展開をはかることを可能とする資源を発掘、分析しそして活用するための方法について学びます。
自校情報というと現状把握のための分析データをイメージする方も多いと思いますが、本セミナーで特に着目するのは時間軸、つまり自校の歴史的背景への理解です。データに具体的な意味を付与するのは人間自身です。複数の機関で同じような分析結果が出たとしても、分析結果の意味やそれを踏まえた提案は各機関の文脈によって異なります。つまり、組織研究(IR)にとって、現状分析と自校理解は車の両輪だと言えます。
そこで本セミナーでは、自校(勤務校)の持つ歴史的背景への理解と現状分析を元に、未来の自校の方向性を創造する、という思考実験を行います。自校理解のために必要な情報はどこにどのような形で存在するでしょうか。自校理解を踏まえるとどのような改革提案が現実的に可能でしょうか。経営を担う立場にある受講生のみなさんにとっては実践を見直す機会に、大学職員経験の浅いみなさんにとっては勤務校の大学のことを深く理解する機会になるでしょう。
なお、セミナーでは大学アーカイブや史資料編纂についても触れることにしています。また、更に多くの気づきや深い学びが得られるよう、実験結果を受講生同士で共有する場も設けます。
概要
- プログラム
予定(変更の可能性があります)
1.自校史分析の方法
組織研究(IR)の土台となる自校の歴史的背景への理解に繋がる、データ収集・蓄積および分析方法等について、先行する事例等を参照しつつ学びます。
2.自校情報の活用(含:演習)
自校情報を活用する方法やその可能性等について、勤務する大学を題材とした思考実験をおこない、それを元に演習とディスカッションを行います。
- 対象のめやす
新入職員~管理職職員
- 日時
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2025/09/25(木)13:00~17:00
※申込受付期間 2025年2月3日(月)~2025年9月11日(木)17:00 締切
- 開催方法
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オンライン開催
※本セミナーは、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。お申込みいただいた方には、セミナー開催の約1週間前に、当日参加用のURLをお送りいたします。
※カメラ・マイク機能付きのPCをインターネットに接続してご参加いただける環境が必要です。
- 受講料
【個人単位でお申込みの場合】14,300円(税込/一人あたり)
【大学(法人)単位で一括お申し込みの場合】申込タイプにより異なります。詳細はこちらをご確認ください。
- 定員
30名
- 講師
- 稲永 由紀(いねなが ゆき)
- 筑波大学講師
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- プロフィール
- 専門は教育社会学、第三段階教育論。九州大学大学院教育学研究科博士後期課程単位修得後退学ののち、九州大学教育学部、広島大学高等教育研究開発センター(同大学調査室・同大学大学情報サービス室勤務)、香川大学大学教育開発センター、筑波大学大学研究センターを経て、現在筑波大学教学マネジメント室勤務。博士(教育学)(九州大学)。現在、日本高等教育学会編集委員会副委員長、日本職業教育学会理事(常任)、日本インターンシップ学会副会長。近著に、『日本の大学と地域社会との相関システム形成:その葛藤と調整』(単著、2024年、東信堂)、「さまよう非大学セクター:大学の「代替」か、第三段階教育のフロンティアか」(単著、2024年、高等教育研究、27、37-59)ほか。