- テクニカルスキル
- 2025/11/13
- オンライン
高大連携による“教育的エンゲージメント”の構築
―大学経営課題の改善に向けて―
これまで、高校と大学の関係性は、「高大接続」すなわち入試の局面が強く意識されるものでした。しかしながら、近年、入試は大きく変化し “年内入試”と呼ばれる早期に合格が決まるタイプの入試で、私立大学入学者の約60%が占められる状況となっています。この環境変化は、受験生には「進路選択の早期化」、大学には「学生募集機会の短期化」という新たな課題をもたらしています。
この課題を解決するために、選抜をする側・される側といった入試に限定された「高大接続」ではなく、高校・高校生と大学がお互いに関心を持ち、更に深く知り合うための長期の活動、すなわち本セミナーのテーマである「高大連携」が、今、教育の現場では動き始めています。
大学は『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)』にもあるように「予測不可能な時代を生きる人材育成」を期待されています。これは、初等・中等教育でも一貫して流れる方針であり、この実現に向けて、大学は現行教育課程にも主体的に向き合い、十分に理解する必要があります。具体的には「探究学習」に収斂される教育課程の趣旨を、大学教育と連携・シンクロさせることが重要となります。そして、そのプロセスで生まれる高校・高校生と大学、双方のエンゲージメント(愛着・思い入れ)こそが、これからの学生募集および経営課題改善に大いに活かされるものと考えます。
本セミナーでは、「高大連携」にフォーカスし、その重要性をお伝えしていきます。
概要
- プログラム
予定(変更の可能性があります)
○高等教育を取り巻く環境変化
・学生募集の変化とその背景 一般選抜から年内入試へ
・年内入試(総合型選抜および学校推薦型選抜)の現状
○高等教育に期待される役割
・社会からの要請 これからの社会で求められる人材像
・学修成果の可視化 教育の質保証のあり方
○高大連携 エンゲージメント(愛着・思い入れ)の醸成
・現行教育課程 初等・中等教育への理解
・「高大連携」の事例ご紹介 見えてきた成果
○エンゲージメントに期待される効果
・学生募集への活用 DXによる顧客(志望者)育成
・教育による自校のブランディング
- 対象のめやす
大学経営・初年次教育及び入試に関わる職員、本テーマに関心がある職員
- 日時
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2025/11/13(木)13:00~17:00
※申込受付期間 2025年2月3日(月)~2025年10月30日(木)17:00 締切
- 開催方法
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オンライン開催
※本セミナーは、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。お申込みいただいた方には、セミナー開催の約1週間前に、当日参加用のURLをお送りいたします。
※カメラ・マイク機能付きのPCをインターネットに接続してご参加いただける環境が必要です。
- 受講料
【個人単位でお申込みの場合】14,300円(税込/一人あたり)
【大学(法人)単位で一括お申し込みの場合】申込タイプにより異なります。詳細はこちらをご確認ください。
- 定員
50名
- 講師
- 高坂 栄一(こうさか えいいち)
- 株式会社進研アド 改革支援本部 本部長
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- プロフィール
- ■職歴
・1988年4月 株式会社福武書店(現 株式会社ベネッセコーポレーション入社)
・2001年4月より ベネッセコーポレーション 東北地区 学校(中学・高校)営業部門統括
・2003年1月より ベネッセコーポレーション 首都圏 学校(中学・高校)営業部門統括
・2006年4月より ベネッセコーポレーション 大学事業部 営業本部長
・2012年1月より ベネッセコーポレーション 大学事業部 部長
・2015年4月 株式会社ベネッセ i‐キャリア 設立 教育事業本部 取締役 本部長
・2016年4月 進研アド 改革支援室 室長
・2024年4月 進研アド 改革支援本部 本部長 (現職)
■職務内容
全国最大規模の参加者数を誇る『進研模試』のデータを基にした大学入試動向分析に長年携わり、2006年度以降、大学の教学改革に関わるアセスメントや授業コンテンツの開発を行う。
現職では、「学部・学科新設」「将来構想」「ブランディング」などのご支援を通し、大学の将来像を顧客と共に創る仕事に携わっている。
近年は「高大接続改革」・「教学改革」から「大学経営」、そして「THE 世界大学ランキング日本版版」事務局長として、ランキングマネジメントまで幅広いテーマで、大学の教職員、学生、保護者対象に講演活動を数多くこなしている。