• コンセプチュアルスキル
  • 2025/11/17
  • オンライン

高等教育政策の動向を大学業務へ活かす

―新答申を読み解き、機会を捉える―

中央教育審議会は2024年度末に『我が国の「知の総和」向上の未来像 ~高等教育システムの再構築~(答申)』を取りまとめ、様々なメディアで取り上げられてきたことから、内容について関心のある職員の方も多いと思います。今後の高等教育政策はこの新しい答申をベースにして動き出すことから、政策を自分の力で理解し、組織を巻き込んで迅速に対応することはますます求められると言えるでしょう。

そもそも、政策動向を的確に把握・理解して大学業務へ活かしている職員は、日頃からどのように知識・理解を身につけているのでしょうか。政策動向の把握や理解で初めに障壁となるのは用語です。例えば2022年10月の大学設置基準等改正は、3ポリシーに基づく「学位プログラム」の編成とそれを基礎とした「内部質保証」による教育研究活動の不断の見直しの考え方を根幹としています。さて、ここに登場する「学位プログラム」と自大学の学部の今の姿とは何が違うのでしょうか。「内部」質保証があるということは「外部」とは何でしょうか。これらの用語をより確かに理解して自大学の状況と照らすことができなければ、大学業務へ活かすことは難しく、場合によっては時期を失することにもなりかねません。

とはいえ、ただ高等教育政策に詳しいだけでは、周りの教職員に信頼され、大学で活躍することはできません。このセミナーでは、評論家を育てることは目的とせず、実務担当者に求められる政策動向の把握や理解の方法について、大学の日常の場面を題材にして身につけていただきます。これらのテーマについて初めて学ぶ大学職員を主な対象としますので、用語を基本から丁寧にレクチャーします。

概要

プログラム

予定(変更の可能性があります)
0.イントロダクション
 ・講師自己紹介
 ・アイスブレイク

1.仕組みを理解する
 ・政策の立案と実行
 ・政策を取り巻くアクター

2.政策理解に必要な基礎知識を身につける
 ・これまでの政策の流れと現在地
 ・政策を取り巻くキーワードのより確かな理解
 ・多様な学生(留学生や社会人)の募集と受入

3.政策を自分の力で理解する
 ・『我が国の「知の総和」向上の未来像 ~高等教育システムの再構築~(答申)』を読み解くワーク
 ・自大学の状況と政策を照らすワーク

4.大学業務へ活かす
 ・情報収集や能力開発の方法
 ・教員や他部署と協働するための工夫
 ・アクションプランの作成

対象のめやす

若手職員~管理・監督職員

日時

2025/11/17(月)13:00~17:00

※申込受付期間 2025年2月3日(月)~2025年11月3日(月)17:00 締切

開催方法

オンライン開催

※本セミナーは、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。お申込みいただいた方には、セミナー開催の約1週間前に、当日参加用のURLをお送りいたします。
※カメラ・マイク機能付きのPCをインターネットに接続してご参加いただける環境が必要です。

受講料

【個人単位でお申込みの場合】14,300円(税込/一人あたり)

【大学(法人)単位で一括お申し込みの場合】申込タイプにより異なります。詳細はこちらをご確認ください。

定員

50名

講師
Photo
  • 宮林 常崇(みやばやし つねたか)
  • 東京都公立大学法人東京都立大学 理系管理課長(学務課長兼務)
  • プロフィール
    民間企業を経て、公立大学法人首都大学東京(現 東京都公立大学法人)へ入職。首都大学東京(現 東京都立大学)にて計画・評価業務や教育企画等に従事した後、文部科学省高等教育局へ出向。その後大学へ戻り、URA室長、企画広報課長、東京都立産業技術大学院大学管理課長等を経て、2023年4月から現職。公立大学協会事務局参与、愛媛大学教育企画室プロジェクトフェロー、名古屋大学高等教育研究センター「質保証を担う中核教職員能力開発拠点」運営委員会委員・教務系SD研究会・大学教務実践研究会事務局長、文部科学省「大学におけるハラスメント防止等の推進に向けた普及啓発に関する調査研究」有識者会議委員。著書に『大学業務の実践方法』(共編著)、『大学の教務Q&A第2版(共編著)』、『大学教育の国際化』(共編著)、『大学の組織と運営』(分担執筆)などがある。
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